池袋ウエストゲートパークⅡ
- 石田 衣良
- 少年計数機―池袋ウエストゲートパーク〈2〉
最近嵌っているのがこれ。
シリーズを全て読みたいと思い、現在2作目だ。
この小説の良いところは、短編になっていて、どのストーリーから読んでも分かり易くおもしろいところだ。
他にもいいところはたくさんあるのだが(もちろん中身があってこそ)、シリーズ化されてて、尚且つ短編として楽しめる小説はなかなかない。
個々の話だけで、十分楽しめるのだから、筆者の力量が分かる。
まぁ石田衣良さんの作品だから、皆さんご存知のところだろうけれど。。。
相変わらず、ドラマのストーリーとは大分違っているけれど、それはそれで楽しい。
むしろその方が楽しいのかもしれない。
小説を忠実に限界まで再現しようとする努力もいいかもしれないが、それぞれの良い面(映像と文章の違い)を引き出すためのストーリー作りが必要だ。
むしろ映像で表現するのだから、小説とは異なっていて当然なのだろう。
僕は、映像の作品と文章の作品を比較することはあまりない。
比較といっても、「小説の方がおもしろい」だとか「映画の方が良かった」だとか、そういう次元の話だけれど。
それが悪いという話ではなくて、前述したように映像と文章は異なっていて当然の世界だと認識しているからだ。
だから、池袋ウエストゲートパークもドラマとしての良さ、小説としての良さが別々に存在するのだ。僕の中で。
単純に、「ドラマの方が楽しかった・・・・」といって読んでしまったらつまらないしね。
それに文章のいいところは、登場人物や描写を自分の好きなように、膨らませられるところにあると思う。
ある程度、筆者の意図するところはあるとしても、どんな文章表現も読者の頭の中で映像化するのは、個々の自由であるし、筆者の手の届かない領域であるのはまちがえないのだから。
だから、僕の頭の中ではマコトは長瀬トモヤみたいに格好いい顔ではないのだ。
シリーズ第3弾、第4弾と続きが気になるな~。
はやく僕の頭の中に映像化されるのを待つ。